【初心者向け】FXの非時系列チャートとは?時系列(日足)との違いや使い方をわかりやすく解説
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FXを始めたばかりのころは、時間が経つにつれて右へと進んでいく一般的なチャート(日足や時間足など)ばかりに目を奪われがちですよね。しかし、「値動きの本質だけを捉えたい」「相場のだましに振り回されたくない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、その悩みは時間の概念を排除した「非時系列チャート」を活用することで、ある程度は解消できます。値動きのない時間帯の横ばいというノイズが削ぎ落とされ、トレンドの方向性が見えやすくなるからです。ただし、非時系列チャートも万能の答えではないという点はお伝えしておきたいです。だましをゼロにする魔法のツールではなく、時系列チャートを補う「もう一つの見方」だと理解しておくことが近道になります。
この記事では、FX初心者の方に向けて以下の内容を分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- 時系列チャート(日足など)と非時系列チャート(ティック・P&Fなど)の特徴の違い
- 初心者におすすめのチャートの使い分け方
- 非時系列チャートの限界と、資金管理・税金など見落としがちな前提知識
チャートの種類と特徴を正しく理解することで、相場の状況に応じた柔軟な分析ができるようになります。それではさっそく見ていきましょう。
1. 時系列チャートとは?定番の「日足」と特徴

時系列チャートとは、時間の経過とともに右へと等間隔で進んでいく、最も一般的で馴染みのあるチャートのことです。日足、1時間足、5分足などがこれに該当します。
例えば「日足(ひあし)」の場合、ローソク足1本が丸1日の値動き(始値、高値、安値、終値)を表します。時間が経過すれば、値動きが激しくても、あるいは全く動かない膠着状態であっても、必ず次のローソク足が右隣に形成されます。
時系列チャートのメリットは、「いつ、その価格になったのか」という時間の連続性を視覚的に把握しやすい点です。世界中の多くのトレーダーが同じチャートを見ているため、テクニカル分析が機能しやすいという強みもあります。しかし一方で、値動きがない時間帯でもチャートが横に伸びてしまうため、トレンドの勢いを見誤りやすいというデメリットもあります。私自身、日足だけを眺めていて「動いていない相場」が、実は細かい値動きを繰り返しながらトレンドを形成していたケースを何度も見てきました。
2. 非時系列チャートとは?時間を無視して値動きに特化

非時系列チャートとは、時間の経過を一切無視し、価格の動きや取引の回数(取引量)だけに焦点を当てて描画されるチャートのことです。価格が動かない限り、チャートが右に進むことはありません。
代表的な非時系列チャートには、主に以下の2つがあります。
① ティックチャート
時間の経過ではなく、1取引(1ティック)ごとに描画されるチャートです。取引が活発な時間帯はチャートが激しく右へと進み、逆に取引が少ない時間帯はピタッと止まります。市場のリアルな熱量や、超短期的な値動きの勢いを測るのに適しています。なお、FXは取引所集中型ではなく、業者ごとに価格を提示する店頭(OTC)取引です。そのため同じ通貨ペア・同じ時間帯でも、ティックチャートの本数や形は業者によって異なることがあります。時系列チャートのような「世界共通の1本」にはならない点は、非時系列チャート特有の注意点です。
② ポイント・アンド・フィギュア(P&F)
価格が一定量(あらかじめ設定した値幅、いわゆる「箱」)動いたときだけ、上昇なら「〇」、下落なら「×」を記入していく特殊な手法です。時間の概念が完全に排除されているため、相場に潜む細かい値動き(いわゆる「だまし」)の一部が自動的にカットされ、中長期的な大きなトレンドの方向性が把握しやすくなるのがメリットです。
非時系列チャートの限界(万能ではない理由)
ここまで読むと「非時系列チャートさえ使えばだましに遭わない」と感じるかもしれませんが、私はそう捉えるのは危険だと考えています。理由は主に3つです。
1つ目は、P&Fの「箱」の大きさは自分で設定する必要があり、小さくすればノイズが増え、大きくすれば転換への反応が遅れるトレードオフがある点です。2つ目は、時間の情報を捨てているため、経済指標発表直後の急変動なのか閑散な時間帯のふらつきなのか区別しにくい点です。3つ目は、レンジ相場では転換シグナルが頻発し、だましを完全には避けられない点です。非時系列チャートは「ノイズを減らす道具」であって「勝敗を保証する道具」ではありません。
| 項目 | 時系列チャート(日足など) | 非時系列チャート(ティック・P&Fなど) |
|---|---|---|
| 進み方 | 時間の経過とともに一定間隔で進む | 価格が動いたときだけ進む |
| 「いつ」の把握 | 得意(時間軸が明確) | 不得意(時間情報を持たない) |
| 横ばい時のノイズ | 横ばいでもチャートが伸びる | 動きがなければ進まないため目立ちにくい |
| 主な使いどころ | 全体の方向性の把握 | 短期の勢い確認・トレンドの裏取り |
3. 初心者はどちらを使うべき?効果的な使い分けのコツ

結論から言うと、初心者のうちは「時系列チャート(日足や1時間足)」をベースに使いつつ、補助として「非時系列チャート」を取り入れるのが効果的だと私は考えています。
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なぜなら、市場の大多数のトレーダーは時系列チャートを見て取引しているため、主要なサポートラインやレジスタンスラインは時系列チャート上で意識されやすいからです。まずは日足などで全体像や大まかな方向性を確認しましょう。
その上で「いまのトレンドは本物か?」と迷ったときに、非時系列チャート(P&Fなど)を確認します。時間のノイズを減らした画面を見ることで冷静に判断しやすくなり、感情的なトレードを減らす助けになります。ただし、これはあくまで判断材料が増えるという話であり、勝率や利益を保証するものではありません。
ポジションサイズはレバレッジ規制の範囲で決まる
チャートをどれだけ読み込んでも、取れるポジションの大きさには法令上の上限があります。金融庁の規制により、個人が国内の店頭FXで取引する場合、通貨ペアを問わず取引金額の4%以上の証拠金の差し入れ・維持が必要です(レバレッジ換算で最大25倍まで。2011年8月導入・2026年7月時点も有効)。良いエントリーポイントを見つけても、証拠金以上のリスクは取れません。チャートは「どこで動くか」を探る道具、「いくら賭けるか」は資金管理で決めるものだと私は考えています。
利益が出たときの税金の基礎知識
もう一つ、初心者が見落としがちなのが税金です。国税庁のタックスアンサー(No.1521、令和7年4月1日現在の法令等)によれば、FXの利益は申告分離課税の対象で、税率は所得税15%+住民税5%+復興特別所得税(所得税額の2.1%)を合わせて合計約20.315%です。給与所得など他の所得区分とは通算できません。損益通算しても引ききれない損失は、一定の要件を満たせば翌年以後3年内に繰り越して控除できます。判断が良くても、手取りは税金を差し引いた後の金額になるという前提を忘れないようにしましょう。
まとめ:2つのチャートを組み合わせて分析の精度を上げよう

今回は、FXの「時系列チャート」と「非時系列チャート」の違いについて解説しました。それぞれの特徴をおさらいしましょう。
- 時系列チャート(日足など):時間の経過とともに進む。世界の主流であり、時間帯ごとの値動きを把握しやすい。
- 非時系列チャート(P&Fなど):価格の動きだけで進む。時間のノイズを減らし、トレンドの方向性を見極めやすい。
どちらか一方だけが正しいわけではありません。お互いの弱点を補い合うように組み合わせることで、チャート分析の精度は上がっていくはずです。ただし非時系列チャートもだましをゼロにする魔法のツールではなく、レバレッジ規制や税金といった前提知識とあわせて理解しておくことが、着実な一歩になります。
この記事のまとめ
- ✓ 時系列チャートは時間の連続性、非時系列チャートは値動きそのものに強い
- ✓ 非時系列チャートもだましを完全には消せない(万能ではない)
- ✓ 個人のFXはレバレッジ最大25倍(証拠金4%以上)の規制内で取引する
- ✓ FXの利益は申告分離課税で合計約20.315%(2026年7月時点)
【免責事項】
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。FX・株式などの投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任にてお願いいたします。詳しくは免責事項をご覧ください。
よくある質問
時系列チャートと非時系列チャートの違いは何ですか?
時系列チャート(日足など)は時間の経過とともに一定間隔で進むのに対し、非時系列チャート(ティックやP&Fなど)は時間を無視し、値動きや取引回数だけに応じて描画される点が大きな違いです。値動きがなければ非時系列チャートは進みません。
初心者はどちらのチャートを使うべきですか?
市場の大多数のトレーダーが時系列チャートを見て取引しているため、主要なサポート・レジスタンスも時系列チャート上で意識されやすくなります。まずは時系列チャートをベースにしつつ、補助として非時系列チャートを取り入れる使い方が現実的です。
非時系列チャートを使えばダマシを避けられますか?
非時系列チャートを使っても、だましを完全になくすことはできません。時間のノイズを減らしてトレンドの実態を把握しやすくする効果はありますが、万能ではないため他の分析と組み合わせて判断する必要があります。

