企業年金があるかの調べ方4手順|企業年金連合会で確認・請求
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前の会社で積み立てた企業年金が、退職して何年たっても行方不明のまま。
「自分に企業年金があったのかさえ、今さら調べようがない」と、あきらめかけていませんか。
この記事を読めば、自分に企業年金があるかを4つの手順で調べられるようになります。
結論から言うと、職歴と手元の書類を洗い出してから、企業年金連合会のオンライン照会か電話窓口で記録を確かめるのが近道です。
手順と窓口は、企業年金連合会の公式サイトの案内(2026年8月時点)をもとに整理しました。
前の会社を辞めたとき「企業年金連合会」から通知が届いたんですけど、これって一体何なんでしょうか…?年金がもらえるのか不安で、そのまま放置しちゃってます。
それ、放置は少しもったいないかもしれません。企業年金連合会は、転職などで企業年金を脱退した人の年金原資を預かって、将来まとめて支給してくれる組織なんです。仕組みと確認方法、この記事で一緒に整理していきましょう。
この記事でわかること
- 自分に企業年金があるかを調べる4つの手順
- 企業年金連合会の設立の経緯と3つの役割、記録を照会する2つの方法
- 年金の請求手続き(裁定請求)の流れと、もらい忘れを防ぐポイント
自分に企業年金があるか調べる4つの手順
自分に企業年金があるかは、職歴→書類→元の勤務先→企業年金連合会の順に確かめると迷いません。
これまで勤めた会社名と在籍期間、当時の氏名(旧姓)と住所を書き出す。
退職時に受け取った書類や、企業年金連合会から届いた「移換完了通知書」「年金の引き継ぎのお知らせ」がないか探す。
企業年金に入っていたか分からない会社は、当時の勤務先の人事・総務窓口に制度の有無を尋ねる。
企業年金連合会のオンライン記録確認か問い合わせ窓口で、自分の記録があるかを確かめる。
手順1: 職歴の洗い出しで見落としやすいところ
最初に見落としやすいのは、在籍が短かった会社の記録です。
数年だけ在籍した会社ほど、企業年金に入っていた記憶が残りにくいからです。
在籍期間があいまいなら、日本年金機構が案内する公的年金の加入記録が手がかりになります。
手順2: 書類が見つからなくてもあきらめない
通知書が見つからなくても、記録がないとは限りません。
転居などで通知が届いていない人も一定数いるとされるため、書類の有無だけで判断しないことが大切です。
手順3: 元の勤務先に尋ねるときのコツ
元の勤務先には「企業年金制度があったか」と「どの種類だったか」の2点を尋ねます。
確定給付企業年金(DB)・確定拠出年金(DC)・厚生年金基金のどれだったかが分かると、照会先を絞りやすくなります。
退職時に年金原資を転職先の企業年金やiDeCoへ移した場合は、移した先の制度で記録を確かめることになります。
会社がすでに無い、または連絡しにくい場合は、この手順を飛ばして手順4に進んでかまいません。
企業年金連合会とは?設立の経緯と3つの役割

企業年金連合会は、転職などで企業年金を途中脱退した人の年金原資を引き受け、将来の年金給付を一元的に行う組織です。
英語名はPension Fund Associationで、1967年(昭和42年)に厚生年金基金の連合体「厚生年金基金連合会」として設立されました。
2005年(平成17年)10月に法律改正によって、現在の「企業年金連合会」に改組されています。
対象は、確定給付企業年金(DB)・確定拠出年金(DC)・厚生年金基金のいずれかに加入していた人です。主な事業は大きく3つに分かれます。
年金通算事業(ポータビリティの受け皿)
企業年金連合会は、中途脱退した人の年金原資を引き受けて将来まとめて年金を支給する「年金通算事業」の受け皿です。
会社を退職して企業年金を中途脱退すると、それまで積み立てた年金原資の行き先を選ぶ必要があります。
転職先の企業年金制度や個人型確定拠出年金(iDeCo)へ移す「ポータビリティ」の選択肢もあり、連合会はその橋渡しの役割も果たしています。
なお、公式サイトには「通算企業年金」の案内ページも用意されています。
年金資産の安全かつ効率的な運用
将来の年金給付の原資となる保有資産について、安全性と効率性を両立させながら運用を行っています。
加入者・受給者に将来にわたって年金を支払い続けるための土台となる業務です。
企業年金制度への支援・調査研究
企業年金の健全な発展のため、国内外の企業年金に関する調査研究を行い、関係機関へ提言や要望を行っています。
ほかにも、会員(企業年金を実施する企業や基金)への情報提供・相談対応・役職員向けの研修事業なども実施しています。
■ ここがポイント
企業年金連合会は保険会社や年金基金そのものではなく、転職などで脱退した人の年金原資を預かる「中継地点」のような組織です。自分が直接加入手続きをした覚えがなくても、年金原資が自動的に移されているケースがあります。
企業年金連合会に自分の年金があるか確認する方法

まず、オンラインか電話で年金記録の有無を確認することが第一歩です。
年金原資が企業年金連合会に移された場合、連合会から「移換完了通知書」または「年金の引き継ぎのお知らせ」が送付されます。
ただし、その後の転居などで通知が届いていない方も一定数いるとされます。
自分の年金原資が企業年金連合会に移されていること自体に気づいていないケースが少なくありません。
照会の方法は、公式サイトからのオンライン記録確認と、年金に関する問い合わせ窓口への電話の2つです。
| 照会の方法 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| オンラインの記録確認(公式サイトから本人確認のうえ照会) | 平日の日中に電話しにくい人 | 本人確認の手順がある。サービスの仕様は変わる場合がある |
| 電話(ナビダイヤル0570-02-1144) | 画面操作が苦手な人、相談しながら確かめたい人 | 受付は平日9時〜17時(土・日・祝日および年末・年始を除く)。国際電話やIP電話などでつながらない場合は03-5777-2666 |
問い合わせ前に手元にそろえるもの
問い合わせの際は、氏名(旧姓を含む)・生年月日・住所などの確認を求められるのが一般的です。
具体的な項目は案内に従えば問題ありませんが、次のものを手元に置くと慌てずに済みます。
- 氏名(旧姓を含む)・生年月日・現在と当時の住所のメモ
- 手順1で書き出した会社名と在籍期間のメモ
- 連合会から届いた通知書(見つかった場合)
照会で記録が見つからなかったとき
連合会で記録が見つからなくても、企業年金がまったく無いとは言い切れません。
元の勤務先や年金原資を移した先の制度に記録が残っている可能性があるため、手順3に戻って確認してみてください。
旧姓で登録されている可能性もあるため、旧姓でも照会できるかを窓口で尋ねておくと安心です。
企業年金連合会の記録だけでなく、公的年金全体の加入記録を定期的にチェックしておく習慣も大切です。ねんきん定期便の見方はこちら。
企業年金を請求する手続き(裁定請求)の流れ

企業年金連合会からの年金は、自動的に振り込まれるわけではありません。
受給開始が近づいた本人からの請求(裁定請求)によって支給が始まります。おおまかな流れは次のとおりです。
企業年金連合会の公式サイトにある「年金裁定請求書の送付を依頼する」手続きメニュー、または電話窓口(0570-02-1144)から裁定請求書の送付を依頼する。
届いた裁定請求書に必要事項を記入し、案内された添付書類を準備する。
記入した請求書を企業年金連合会へ提出する。受理されると、以後は年金として支給が開始される。
受給を開始できる年齢や必要書類は、加入していた年金制度の種類や加入期間などによって異なるとされています。
受給資格・支給開始年齢・金額の目安について、今回(2026年8月時点)の確認では詳細情報を確認できませんでした。届いた通知書、または公式サイト・問い合わせ窓口(0570-02-1144)で個別にご確認ください。
氏名や住所が加入当時と変わっている場合は、空欄のまま出さず窓口で書き方を確かめましょう。
代理人が手続きする場合は委任状などが必要になることがあるため、窓口の案内に従って準備してください。
老後の収入を年金で底上げする公的な仕組みとしては、企業年金連合会の給付以外にも制度があります。年金生活者支援給付金はこちら。
もらい忘れに注意!企業年金連合会が抱える課題

受給権があることに気づかないまま、時間が経過している人が一定数存在するとされています。
企業年金連合会は「連合会年金の未請求者の状況」を公式サイトで継続的に公表しています。
理由としては、住所や氏名の変更で通知が届かなくなった、短期間の加入で本人が忘れてしまった、などが挙げられています。
とくに若いうちに数年だけ転職前の企業年金に加入し、その後何十年も別の仕事に就いているような場合は要注意です。企業年金連合会からの通知の存在自体を忘れてしまいがちです。
年金原資が少額に見えても、受け取れる権利がある以上は放置する理由にはなりません。
過去の転職履歴に心当たりがある方は、この記事の4つの手順で一度確かめてみることをおすすめします。
私自身も、こうした確認はつい後回しにしがちだと感じていますが、早めに済ませておくと安心です。
⚠ 注意
問い合わせ窓口の電話番号・受付時間、オンラインサービスの仕様、受給資格や支給開始年齢などの制度詳細は変更される場合があります。手続きを行う際は、必ず企業年金連合会の公式サイトで最新情報をご確認ください(本記事の内容は2026年8月時点の公式サイト掲載情報に基づきます。受給資格・年齢・金額は個別に異なるため公式窓口でご確認ください)。
まとめ

企業年金連合会は、転職などで企業年金を中途脱退した人の年金原資を預かり、将来まとめて年金を支給するための組織です。
心当たりがある方は、まず公式サイトのオンラインサービスか問い合わせ窓口で自分の年金記録を確認してみてください。
受給開始が近づいたら「年金裁定請求書の送付を依頼する」手続きから始めます。受給資格・支給開始年齢・金額の詳細は本記事だけでは断定できないため、最終確認は必ず公式サイト・窓口で行いましょう。
この記事のまとめ
- ✓ 自分に企業年金があるかは、職歴→書類→元の勤務先→企業年金連合会の4手順で調べる
- ✓ 企業年金連合会は、転職等で企業年金を脱退した人の年金原資を預かり将来まとめて支給する組織
- ✓ 自分の年金記録は、公式サイトか問い合わせ窓口(0570-02-1144、平日9時〜17時)で確認できる
- ✓ 受給には自分からの請求(裁定請求)が必要。受給資格・支給開始年齢・金額の目安は必ず公式サイト・窓口で確認する
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の判断と責任で行ってください。
よくある質問
企業年金連合会とは、どんな組織ですか?
企業年金連合会は、転職や退職で企業年金制度から脱退した人の年金原資を預かり、将来まとめて年金として支給するための組織です。
会社を辞めた後の年金が「宙に浮いた」状態にならないよう、受け皿の役割を果たしています。制度の詳しい仕組みは公式サイトで確認できます。
自分の年金が企業年金連合会にあるかどうかは、どうやって確認できますか?
公式サイトのオンライン記録確認か、問い合わせ窓口(0570-02-1144、平日9時〜17時)で確認できます。
照会の前に、勤めた会社・在籍期間・旧姓・当時の住所を書き出しておくと話が早く進みます。
企業年金連合会からの年金は自動的にもらえますか?
いいえ、自動的には支給されません。受け取るには自分から裁定請求という手続きを行う必要があります。
受給開始が近づいたら、公式サイトの「年金裁定請求書の送付を依頼する」メニューか電話窓口から請求書を取り寄せます。受給資格や支給開始年齢、金額の目安は人によって異なるため、必ず公式サイトや窓口で最新の情報を確認してください。

