FXのIFO注文とは?やり方・メリット・デメリットを初心者向けに徹底解説
※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれています。
日中は仕事でチャートを見られず、帰宅後に膨らんだ含み損を見て青ざめる。
「あのとき損切りの注文を入れておけば」という後悔は、次の取引では繰り返したくないはずです。
結論から言うと、IFO(アイエフオー)注文は、新規注文と「利益確定」「損切り」の2つの決済注文を、まとめて一度に予約できる注文方法です。
エントリーから出口までを最初にすべて決めてしまえるので、チャートに張り付けない人でも、感情に流されないルール通りの取引がしやすくなります。
この記事では、IFD注文・OCO注文との比較表、買いと売りの設定数値例、入力ミスを防ぐチェックリストまで、初心者向けに順番に解説します。
この記事でわかること
- IFO注文の仕組みと、IFD注文・OCO注文との違い(比較表つき)
- 「149円で買い→151円で利確/148円で損切り」など、買いと売りの具体的な設定数値例
- IFO注文のメリット・デメリットと、失敗しないための3つのポイント
IFO注文とは?仕組みをわかりやすく解説

IFO注文(別名:IFD-OCO注文)とは、「IFD注文」と「OCO注文」を組み合わせた注文方法です。
具体的には、以下の3つの注文を同時にセットします。
- 1. 新規注文:いくらになったら買う(売る)か
- 2. 利確注文:利益が出たらどこで決済するか
- 3. 損切注文:予想が外れたらどこで諦めるか
この注文の最大の特徴は、最初の「新規注文」が約定した瞬間に、残りの「利確」と「損切り」の予約が自動的に有効になる点です。
そして利確と損切りはOCOの関係にあるため、どちらか一方が成立すると、もう一方は自動的にキャンセルされます。
一度設定してしまえば、あとは相場が動くのを待つだけという状態を作れるのです。
注文を出してから取引が終わるまでの3つの段階
IFO注文は、発注してから取引が終わるまでに3つの段階を順番にたどります。
今どの段階にいるかを意識しておくと、注文画面を見たときに慌てずに済みます。
| 段階 | 口座の状態 | 待っていること |
|---|---|---|
| 1. 発注直後 | 新規注文だけが待機中で、ポジションはまだ無い | 価格が新規注文のレートに届くこと |
| 2. 新規注文の約定後 | ポジションを保有し、利確と損切りの2つが同時に有効 | 価格が利確か損切りのどちらかに届くこと |
| 3. 決済後 | どちらか一方で決済され、残った注文は自動で取り消し | なし(この取引は完了) |
段階1のあいだは、まだ損益が発生していない点がポイントです。
今どの段階にあるかは、利用している取引ツールの注文照会の画面で確かめる習慣をつけておくと安心です。
IFO注文が向いている人・向いていない場面
IFO注文が特に力を発揮するのは、数時間から数日かけてポジションを持つスイングトレードです。
日中は仕事でチャートを見られない会社員・主婦の方の取引とも相性が良い注文方法です。
一方、数秒〜数分単位のスキャルピングでは、相場の急変にその場で細かく対応したい場面も多くあります。
レートをあらかじめ固定するIFO注文だけに頼りきらず、取引スタイルに合わせて使い分けると安心です。
IFD注文・OCO注文との違いを比較表で整理
IFO注文を理解するには、部品となっている「IFD注文」と「OCO注文」の役割を知るのが近道です。
3つの違いを表で比べてみましょう。
| 注文方法 | できること | 使いどころの例 |
|---|---|---|
| IFD注文 | 新規注文+決済注文を1つだけ予約(利確か損切りのどちらか一方) | 「149円で買えたら、151円で利確」まで予約したいとき |
| OCO注文 | 2つの注文を同時に出し、一方が成立したらもう一方は取消(すでに持っているポジションの利確+損切りなど) | 保有中のポジションに「151円で利確、148円で損切り」を同時にかけたいとき |
| IFO注文 | 新規注文+利確+損切りの3つをまとめて予約(IFD+OCO) | 入口から出口まで全部を最初に決めて自動化したいとき |
つまりIFO注文は、IFD注文の「出口が1つしか予約できない」という弱点を、OCO注文で補った完成形と言えます。
指値・逆指値などの基本から順番に確認したい方は、FXの注文方法の基本もあわせてご覧ください。
初心者でも簡単!IFO注文の具体的なやり方

IFO注文は、事前に「どの価格帯で取引するか」を決めてから、3ステップで設定します。
ステップ1:新規注文のレートを決める
まず、「いくらになったらエントリーするか」を決めます。
例えば現在の価格が1ドル=150円のとき、「149円まで下がったら買いたい」といった形です。
現在より安く買いたいなら指値、上昇の勢いに乗りたいなら現在より高いレートで買う逆指値を使います。
売りから入る場合は向きが逆になるので、表で整理しておきます。
| 新規注文 | 指値を使う場面 | 逆指値を使う場面 |
|---|---|---|
| 買いから入る | 現在より安いレートまで下がったら買う(押し目を待つ) | 現在より高いレートまで上がったら買う(上昇の勢いに乗る) |
| 売りから入る | 現在より高いレートまで上がったら売る(戻りを待つ) | 現在より安いレートまで下がったら売る(下落の勢いに乗る) |
ステップ2:利益確定と損切りのレートを決める
次に、「いくらで利益を確定するか(利確)」と「いくらまで逆行したら損失を確定するか(損切り)」の2つの出口を決めます。
ポイントは、エントリー前に出口を先に決めてしまうことです。
ポジションを持ってから考えると、どうしても欲や恐怖が判断を鈍らせます。
決済側の注文は、利確が指値、損切りが逆指値になるのが基本の形です。
利確は「今より有利な価格」、損切りは「今より不利な価格」で待つ注文だと覚えておくと迷いません。
ステップ3:注文画面で「IFO」を選択して発注する
利用しているFX会社の注文画面から「IFO(IFD-OCO)」を選択し、必要な項目を入力して送信すれば完了です。
入力するのは、通貨ペア・売買方向・決めた3つのレート・取引数量です。
多くの会社では、この注文がいつまで有効かを示す「有効期限」も選べるようになっています。
当日限りにするか、一定期間持ち越すかを指定できる仕組みです。
入力後は、買い/売りの方向やレートの大小関係に矛盾がないか、送信前にもう一度画面で見直す習慣をつけましょう。
これで、あなたが寝ている間も仕事をしている間も、システムが24時間体制で注文を見守ってくれます。
📝 補足メモ
IFO注文で入力できる項目の名称、有効期限の指定方法、最小取引単位はFX会社によって細かく異なります。
この記事で紹介しているのはあくまで一般的な仕組みです。発注前には、利用しているFX会社の公式サイトやヘルプページで、対応している注文方法と入力ルールを必ず確認してください。
設定の数値例:149円で買い→151円利確・148円損切り
イメージをつかむために、具体的な数値例を見てみましょう。
以下はあくまで説明用の仮定の数字で、実際の相場や推奨レートではありません。現在のレートを1ドル=150円と仮定します。
| 設定項目 | レート | 意味 | 1万通貨の場合の損益 |
|---|---|---|---|
| 新規注文(買い指値) | 149円 | 150円から149円まで下がったら買う | — |
| 利確注文(売り指値) | 151円 | 買値から+2円で利益確定 | 約+2万円 |
| 損切注文(売り逆指値) | 148円 | 買値から−1円で損失確定 | 約−1万円 |
この例では、損失の想定幅1円に対して利益の想定幅が2円なので、損益の比率(リスクリワード)は1:2です。
仮に勝率が5割でも、こうした比率を保てれば期待値の面で有利になりやすい、という考え方がFXでは一般的です。
架空の計算で確かめると、この設定で10回取引して5勝5敗なら、勝ちが+10万円、負けが−5万円で、差し引き+5万円です。
ただしスプレッドやスリッページを含めない単純計算で、実際の結果を約束するものではありません。
IFO注文なら、この計画をエントリー前にまるごと固定できるのが強みです。
売りから入る場合の数値例:151円で売り→149円利確・152円損切り
売りから入るIFO注文は、3つのレートの上下関係が買いのときと逆になります。
同じく現在のレートを1ドル=150円と仮定した、説明用の架空の例です。
| 設定項目 | レート | 意味 | 1万通貨の場合の損益 |
|---|---|---|---|
| 新規注文(売り指値) | 151円 | 150円から151円まで上がったら売る | — |
| 利確注文(買い指値) | 149円 | 売値から−2円で利益確定 | 約+2万円 |
| 損切注文(買い逆指値) | 152円 | 売値から+1円で損失確定 | 約−1万円 |
売りの場合は「利確が下、損切りが上」になる点が、入力ミスが起こりやすいところです。
入力前に、新規注文のレートを真ん中に置いて上下の位置関係を確かめると取り違えを防げます。
取引数量は「1回の損失額」から逆算する
IFO注文では、損切りのレートと数量を先に決めるので、1回の取引で失う最大額を発注前に計算できます。
私は、数量を「なんとなく」ではなく、許容できる損失額から逆算して決める考え方をおすすめしています。
以下は、口座資金50万円で1回の損失を資金の2%(1万円)までにすると決めた場合の、架空の計算例です。
| 損切り幅 | 取引数量 | 損切りになったときの損失 |
|---|---|---|
| 1円(149円で買い→148円で損切り) | 1万通貨 | 約1万円 |
| 0.5円(149円で買い→148.5円で損切り) | 2万通貨 | 約1万円 |
| 2円(149円で買い→147円で損切り) | 5,000通貨 | 約1万円 |
損切り幅を広く取るなら数量を減らし、狭くするなら数量を増やす、という関係です。
2%という数字は説明用の仮定で、許容できる損失額は人それぞれです。ご自身の資金と生活に無理のない範囲で決めてください。
IFO注文を活用するメリットとデメリット

便利なIFO注文ですが、利用する際には注意点とメリットの両方を把握しておくことが大切です。
先に弱点を知っておくほうが使いどころを見誤りにくいので、デメリットから説明します。
デメリット:急変動時のズレと柔軟性の低さ
注意点は、急激な相場変動に弱いことです。
週明けの窓開け(前週の終値から大きく離れて取引が始まる現象)や重要指標の発表時には、特に注意が必要です。
こうした場面では、指定したレートよりも不利な価格で約定する「スリッページ」が起こることがあります。
また、新規注文のレートまで価格が届かなければ、いつまでも約定せず取引が始まらないという機会損失もあり得ます。
さらに、相場のトレンドが変わった際に自動では対応できないため、予約内容を放置せず定期的に見直すことが重要です。
売値と買値の差(スプレッド)があるため、チャート上で指定レートに触れたように見えても約定していないことがあります。
約定の判定にどの価格を使うかは会社ごとのルールなので、利用している会社の説明を確認しておきましょう。
加えて、システムメンテナンスの時間帯や一部の通貨ペアでは、発注や訂正ができない場合もあります。
対応状況は各社公式サイトで確認しておくと安心です。
メリット:感情の排除と時間の節約
最大のメリットは、感情を排除できることです。
人は「もう少し待てば戻るかも」と損切りをためらいがちですが、IFO注文なら事前に決めたレートで機械的に決済されます。
また、チャートに張り付く必要がないため、日中に相場を見られない会社員や主婦の方でも取引チャンスを逃しにくくなります。
深夜の急変動に対しても、損切り注文が入っていることで、損失の拡大をある程度抑えやすくなる点も安心材料です。
さらに、数量とレートを先に固定できるため、1回の取引でどこまで損失を許容するかという資金管理の計画とも組み合わせやすくなります。
IFO注文で失敗しないための3つのポイント

仕組みを理解したら、次は使い方の質を上げていきましょう。
初心者がつまずきやすいポイントを3つに絞って紹介します。
ポイント1:利確と損切りの値幅バランスを先に決める
「なんとなく2円上で利確、1円下で損切り」と毎回バラバラに決めるのではなく、自分なりの基準を持つことが大切です。
損切り幅に対して利確幅をどのくらい取るか(リスクリワード)を先に決めておくと、IFO注文の設定に迷わなくなります。
基準の作り方は、利確・損切りの目安の決め方で詳しく解説しています。
ポイント2:経済指標の発表前後や週末は設定を見直す
米雇用統計などの重要指標の前後や週末をまたぐ場面では、価格が飛んで想定外のレートで約定するリスクが高まります。
大きなイベントの前には予約注文やポジションを整理する、損切り幅に余裕を持たせるなど、イベントを意識した運用を心がけましょう。
損切り幅を広げるときは、前の節の計算例のように数量を減らして、1回の損失額が増えないように調整します。
なお、FXの取引ルールや投資家保護の仕組みは、FX会社の多くが加入する自主規制機関の金融先物取引業協会のサイトでも確認できます。
ポイント3:まずは少額やデモトレードで操作に慣れる
IFO注文は入力する項目が多いぶん、操作ミスも起こりがちです。
「買いと売りを逆にしてしまった」「利確と損切りのレートを取り違えた」といったミスが典型例です。
最初はデモトレードや最小取引単位での少額取引で、発注から約定までの流れを体で覚えることをおすすめします。
慣れてしまえば、1回の設定は1〜2分で終わる作業です。
IFO注文の入力ミスを防ぐチェックリストと失敗例
IFO注文の失敗の多くは、相場の読み違いよりも、発注前の確認不足から起こります。
送信ボタンを押す前に確かめたい項目と、よくある失敗例をまとめました。
発注前に確認したい6つの項目
次の6項目を上から順に確認すると、入力ミスの多くは送信前に気づけます。
- 通貨ペア:取引したい通貨ペアが選ばれているか
- 売買方向:新規注文が「買い」か「売り」か、意図と合っているか
- レートの位置関係:買いなら「損切り<新規<利確」、売りなら「利確<新規<損切り」になっているか
- 注文の種類:新規注文の指値・逆指値が、待ちたい値動きと合っているか
- 取引数量:損切りになったときの損失額が、自分で決めた上限に収まっているか
- 有効期限:当日限りか期間指定か、意図どおりに選ばれているか
よくある失敗例と対処法
初心者がつまずきやすい失敗を、原因と対処法の組み合わせで整理しました。
| よくある失敗 | 起きる原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 損切りにすぐ引っかかる | 普段の値動きの幅より損切り幅が狭すぎる | 損切り幅を見直し、そのぶん数量を減らして損失額をそろえる |
| 新規注文がずっと約定しない | エントリーのレートが現在値から離れすぎている | 相場の状況が変わっていないか確認し、注文を出し直すか取り消す |
| 知らないうちに注文が消えていた | 有効期限を当日限りにしていた | 発注時に有効期限の設定を確認し、必要なら期間を指定する |
| 指標発表で想定より大きく損をした | イベント前に注文を入れたまま放置した | 指標や週末の前に、注文とポジションの扱いを決めておく |
| 利確の注文を手で動かしてしまう | 含み益が出たあとに欲が出て計画を変えた | 変更は相場状況の変化を理由にするときだけ、と自分で決めておく |
設定したあとによくある疑問
約定したあとに利確や損切りのレートを変えられますか?
決済注文の訂正や取り消しの仕組みを用意している会社もありますが、できる範囲や手順は会社ごとに異なります。
変更するときは、損切りを不利な方向へ広げて損失の上限を崩していないかを必ず確かめましょう。
新規注文が有効期限までに約定しなかったらどうなりますか?
新規注文が約定しなければポジションは持たないため、その注文による損益は発生しません。
期限切れのあとの扱いは会社ごとに異なるので、注文照会の画面で状態を確認しておくと安心です。
まとめ

IFO注文は、「入口から出口まで」をワンセットで自動化できる予約注文です。
FXで負けが続く原因の多くは、損切りができないことや、チャンスを逃してしまうことにあります。
新規・利確・損切りの3点セットをエントリー前に固定できるIFO注文は、こうした失敗を仕組みで防ぐ強力な道具になります。
一方で、急変動時のスリッページや放置による機会損失といった弱点もあるため、値幅のバランス設計と定期的な見直しはセットで行いましょう。
まずはデモトレードや少額取引でIFO注文の操作に慣れることから始めてみてください。
FX学習の全体像を順番に押さえたい方は、FX初心者ロードマップから読み進めるのがおすすめです。
この記事のまとめ
- ✓ IFO注文は新規・利確・損切りの3点セットを事前に固定できる予約注文
- ✓ 急変動時のスリッページや放置による機会損失といった弱点もある
- ✓ 損切りができないことやチャンスを逃すことによる失敗を仕組みで防げる
- ✓ 発注前にレートの位置関係・売買方向・数量・有効期限を確認する
関連: みんなのFX![]()
【免責事項】
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。FX・株式などの投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任にてお願いいたします。詳しくは免責事項をご覧ください。
よくある質問
IFO注文とは、どんな注文方法ですか?
IFO注文とは、「いくらになったら買う(売る)」という新規注文と、「利益確定」「損切り」の2つの決済注文を、まとめて一度に予約できる注文方法です。
3つの注文を同時に設定できるため、エントリー後にチャートを見られない時間帯でも、あらかじめ決めた条件で自動的に決済されるようにしておけます。
新規注文が約定するまではポジションを持たず、約定した時点で利確と損切りの2つが有効になる、という順番で動きます。
IFO注文とIFD注文・OCO注文は、どう違いますか?
IFD注文は新規注文と1つの決済注文をセットにするもので、IFO注文はさらにOCO注文(利益確定と損切りの2つをセットにした注文)を組み合わせた形になります。
IFO注文は、IFD注文とOCO注文の仕組みを合わせて、新規から決済までを一度に予約できる注文方法と理解すると整理しやすくなります。
すでにポジションを持っていて出口だけを予約したいならOCO注文、これからエントリーして出口まで決めたいならIFO注文、という使い分けが目安です。
IFO注文を使うときに、注意すべき点はありますか?
IFO注文は決済条件を事前に固定できる一方で、相場が急変した際にはスリッページが発生し、想定していた価格通りに約定しない場合があります。
また、一度設定した後は放置しがちになり、相場状況が変わっても条件を見直さないまま機会損失につながることもあります。
発注前にはレートの位置関係・売買方向・数量・有効期限を確認し、設定後も定期的に内容を見直すことが、失敗しないためのポイントです。

