通貨ペアの読み方|基軸通貨と決済通貨、USD/JPYの意味
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FXの取引画面で「USD/JPY 150.00」を見て、どちらの通貨の値段なのか手が止まった。
「買いと売りを逆に押したらどうしよう」と、注文ボタンの前で迷っていませんか。
結論からお伝えすると、通貨ペアは左側が基軸通貨、右側が決済通貨を表します。
読むときは左から順に「〇〇△△」とつなげるだけで、たとえばUSD/JPYは「ドル円」と読みます。
この「基軸通貨/決済通貨」という並び順は、ISO(国際標準化機構)が定めるISO 4217の通貨コードにもとづく国際的な表記ルールで、どのFX会社の取引ツールでも共通です。
本記事では読み方の基本と主要通貨ペアの対応表、基軸通貨・決済通貨それぞれの役割までを整理します。
この記事でわかること
- 通貨ペアの読み方と「左が基軸通貨・右が決済通貨」の意味
- 主要通貨ペアの読み方対応表(USD/JPY・EUR/USDなど7ペア)
- 決済通貨とpips・証拠金の関係、確定申告の基礎
FXの通貨ペアの読み方|左が基軸通貨・右が決済通貨

FXでは常に2つの通貨を組み合わせて「USD/JPY(米ドル/日本円)」のように表示します。
左側の通貨を「基軸通貨(ベース通貨)」、右側の通貨を「決済通貨(クオート通貨)」と呼びます。
日本銀行によると、為替相場とは異なる通貨が交換される際の交換比率で、変動相場制のもとでは市場の需要と供給で決まります(出典:日本銀行「教えて!にちぎん」為替相場とは何ですか?、2026年8月時点)。
「USD/JPY=150円で買う」は何を意味する?
「USD/JPY=150.00」なら「1米ドルを買うために150円が必要」という意味です。
「USD/JPYを買う」とは「円を支払って米ドルを買う」取引のことで、「通貨ペアの買い=左側を買い、右側を売る」こと、「売り」はその逆を意味します。
買値と売値の見方はBidとAskの覚え方を解説した記事で詳しく説明しています。
レートが上がったら、どちらの通貨が高くなった?
通貨ペアのレートが上がったら、左側の基軸通貨が高くなったと読みます。
レートは「左の通貨1単位が、右の通貨でいくらか」を表すので、数字が大きくなるほど左の通貨の値打ちが上がっているからです。
| 通貨ペア | レートの動き(架空の例) | 読み方 |
|---|---|---|
| USD/JPY | 150.00→151.00 | ドル高・円安(1ドルに必要な円が増えた) |
| USD/JPY | 150.00→149.00 | ドル安・円高(1ドルに必要な円が減った) |
| EUR/USD | 1.1000→1.1100 | ユーロ高・ドル安 |
| EUR/USD | 1.1000→1.0900 | ユーロ安・ドル高 |
表のレートは読み方を説明するための架空の数値で、実際の相場ではありません。
円が右側にあるペアでは「数字が上がる=円安」と覚えておくと、ニュースの「対ドルで円安が進んだ」も取引画面の数字と結びつけて読めます。
主要通貨ペアの読み方対応表

通貨ペアはアルファベット3文字の通貨コード(USD=米ドル、JPY=日本円など)を「基軸通貨/決済通貨」の順で並べて表記します。
取引量の多い主要な通貨ペアの読み方を対応表にまとめました。
| 表記 | 通貨名 | 読み方(通称) |
|---|---|---|
| USD/JPY | 米ドル/円 | ドル円 |
| EUR/USD | ユーロ/米ドル | ユーロドル |
| EUR/JPY | ユーロ/円 | ユーロ円 |
| GBP/JPY | 英ポンド/円 | ポンド円 |
| GBP/USD | 英ポンド/米ドル | ポンドドル |
| AUD/JPY | 豪ドル/円 | 豪ドル円 |
| AUD/USD | 豪ドル/米ドル | 豪ドルドル |
読み方は左の通貨から順に「〇〇△△」とつなげて読むだけです。
米ドルを含むペアは「ドルストレート」、GBP/JPYやEUR/JPYのように米ドルを含まず円と組むペアは「クロス円」と呼ばれます。
クロス円はドルストレート2つのレートを掛け合わせて算出されるため、米ドルの動きの影響を間接的に受けます。
読み間違えやすい3つのポイント
読み間違いのほとんどは、左右の順番を意識していないことから起きます。
- 左右を逆に読まない:USD/JPYを「円ドル」と読むと、買いと売りの向きを取り違える原因になります
- スラッシュの有無:取引ツールによっては「USDJPY」のようにスラッシュなしで表示されますが、左が基軸通貨という並び順は同じです
- 通貨コードの見分け方:3文字のうち最初の2文字はおおむね国・地域、最後の1文字は通貨名の頭文字です(USD=US+Dollar、JPY=JP+Yen)
基軸通貨とは?世界を動かす米ドルの役割

基軸通貨(キーカレンシー)とは、国際的な貿易・金融取引や各国の外貨準備に広く使われる「世界で最も信頼されている通貨」で、現在その中心を担うのが米ドル(USD)です。
通貨ペア左側を指す「基軸通貨」とは文脈が異なる点に注意しましょう。
- アメリカの経済規模が大きく流動性が極めて高いこと
- 石油や金など国際的な資源取引の多くが米ドル建てであること
- 各国政府・中央銀行が外貨準備として最も多く保有していること
世界の為替取引の多くは、売り買いのどちらか一方に米ドルが関わっているといわれています。
具体的な取引シェアは国際決済銀行(BIS)などが公表しているため、最新の数値は各公表機関の統計でご確認ください。
市場の仕組みは日本銀行「外国為替市場とは何ですか?」でも解説されています。
2つの「基軸通貨」の違い
同じ「基軸通貨」でも、通貨ペアの話か国際金融の話かで指すものが変わります。
| 使われる場面 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 通貨ペアの表記 | 通貨ペアの左側に置かれる通貨(ベース通貨) | EUR/USDならユーロ |
| 国際金融の話 | 貿易・金融取引や外貨準備に広く使われる通貨(キーカレンシー) | 米ドル |
たとえばEUR/USDでは、国際的な基軸通貨である米ドルが右側の決済通貨にきます。
決済通貨がわかると損益計算がイメージできる

通貨ペアの右側にくる「決済通貨」は、利益や損失がどの通貨で発生するかを決定します。
「決済通貨=損益を測るものさし」と覚えておくと、自分がどの通貨でリスクを取っているか明確になります。
数値例で確認:決済通貨によって損益の単位が変わる
USD/JPY=150.00で1万ドルを買い151.00で決済すると、値上がり幅1円×1万ドル=1万円の利益です。
決済通貨が円なので、損益をそのまま円で把握できます。
一方EUR/USD=1.1000で1万ユーロを買い1.1100で決済すると、値上がり幅0.01ドル×1万ユーロ=100米ドルの利益となります。
損益はまず米ドルで発生し、日本の口座ではその時点のドル円レートで円換算されます。
| 通貨ペア | 決済通貨 | 損益が発生する通貨 |
|---|---|---|
| USD/JPY | 日本円 | 円(把握しやすい) |
| EUR/JPY | 日本円 | 円(把握しやすい) |
| EUR/USD | 米ドル | 米ドル(要換算) |
| GBP/USD | 米ドル | 米ドル(要換算) |
初心者のうちは、損益を円のまま把握できる「〇〇/JPY」のペアから始めると計算ミスを防ぎやすいでしょう。
pipsと必要証拠金も通貨ペア表記から読み解ける
pipsは通貨ペアの最小値動き単位で、決済通貨が円のペアでは0.01円、米ドルのペアでは0.0001ドルが1pipsです。
必要証拠金も取引金額が出発点で、金融先物取引業協会によると個人顧客との取引では2011年8月1日以降取引金額の4%以上の証拠金が義務付けられ、裏を返せば最大約25倍の取引が可能という計算です。
USD/JPY=150円で1万ドルなら、150万円×4%=6万円が必要証拠金の最低ラインです(出典:金融先物取引業協会「FX取引の規制について」、2026年8月時点)。
通貨ペアの選び方や、高金利通貨のリスクなど組み合わせ方の実践的な考え方はFX初心者ロードマップで体系的に解説しています。
通貨ペアの理解は確定申告にもつながる

国税庁によると、平成24年以後の店頭FX取引の差益は「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税の対象で、税率は所得税・復興特別所得税・住民税合計で約20.315%です。
損失は翌年以後3年内の利益から繰り越し控除できます。詳細は国税庁タックスアンサーNo.1521で確認しましょう(2026年8月時点)。
まとめ

今回はFXの基本である通貨ペアの読み方と、そこから広がる基軸通貨・決済通貨の役割について解説しました。内容を振り返りましょう。
- 通貨ペアの左側:基軸通貨(取引の基準となる「商品」)
- 通貨ペアの右側:決済通貨(支払い・損益計算に使う「お金」)
- 読み方のルール:左から順に「ドル円」「ユーロドル」とつなげて読む
- レートの上下:数字が上がれば左の通貨高、下がれば右の通貨高と読む
- 米ドル:世界で最も使われている基軸通貨
- pips・証拠金:決済通貨や取引金額の計算が基準になる
この基本構造を理解していれば、「ドル高・円安」のニュースもスッと頭に入ります。学習を体系的に進めたい方はFX初心者ロードマップもご覧ください。
この記事のまとめ
- ✓ 通貨ペアの左側は基軸通貨、右側は決済通貨を表す
- ✓ pipsや必要証拠金も、決済通貨や取引金額の計算がベースになる
- ✓ 利益が出たら申告分離課税(合計約20.315%)の対象になる
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【免責事項】
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。FX・株式などの投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任にてお願いいたします。詳しくは免責事項をご覧ください。
よくある質問
通貨ペアの表記はどちらが基軸通貨ですか?
通貨ペアの表記は左側が基軸通貨、右側が決済通貨です。たとえばUSD/JPYであれば、左のドルが基軸通貨、右の円が決済通貨にあたり、レートは「基軸通貨1単位を決済通貨いくらで交換できるか」を表しています。
基軸通貨である米ドルにはどんな役割がありますか?
米ドルは世界の外国為替取引で中心的な役割を果たしており、多くの通貨ペアの基軸通貨、または決済通貨として登場します。世界共通の基準として扱われることが多いため、米ドルの動向は他の通貨ペアの値動きにも影響を与えやすい存在です。
pipsや必要証拠金の計算にも通貨ペアの読み方は関係しますか?
関係します。pipsの価値や必要証拠金は決済通貨や取引金額をもとに計算されるため、通貨ペアのどちらが基軸通貨でどちらが決済通貨かを正しく理解していないと、損益や必要資金のイメージがずれてしまいます。基本の読み方を押さえておくことが、その後の計算の土台になります。

