つみたてNISAの始め方【5ステップで解説】口座開設から積立設定まで
「つみたてNISAの始め方や手順がよく分からず、一歩を踏み出せない」という悩みを抱えていませんか。この記事では、2026年8月時点の新NISA制度を踏まえ、つみたてNISA(つみたて投資枠)の始め方を口座開設から積立設定まで解説します。初心者がつまずきやすいポイントもあわせて紹介します。
この記事でわかること
- つみたてNISA(新NISAのつみたて投資枠)の基本と旧制度からの変更点
- 口座開設から積立設定までの具体的な5つの手順
- 銘柄選びのコツと始める前に知っておきたいデメリット
つみたてNISA(新NISAのつみたて投資枠)とは

つみたてNISAは、少額から長期・積立・分散投資を行うための非課税制度として2018年に始まりました。2024年1月からは「新NISA」に制度が統合され、旧来のつみたてNISAは新NISAの「つみたて投資枠」として引き継がれています。2026年8月時点の制度では、つみたて投資枠の年間投資枠は120万円(旧つみたてNISAの3倍)、非課税で保有できる期間は無期限です。
| 項目 | 旧つみたてNISA | 新NISA(つみたて投資枠) |
|---|---|---|
| 非課税保有期間 | 20年 | 無期限 |
| 年間投資枠 | 40万円 | 120万円 |
| 制度の期限 | 新規投資は2023年で終了 | 恒久化 |
| 他の非課税枠との併用 | 一般NISAと併用不可 | 成長投資枠と併用可能 |
新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を同時に利用でき、生涯で非課税保有できる限度額(総枠)は合計1,800万円(うち成長投資枠の内枠上限は1,200万円)です。制度が恒久化されたことで、以前のように焦って始める必要はなくなりました。口座を開設できるのは、利用する年の1月1日時点で18歳以上の方(1人1口座のみ)です。旧つみたてNISAで買い付けた分は2024年1月以降も別枠(外枠)で従来の非課税措置が適用されます。金融機関ごとの細かな条件は公式サイトでご確認ください。
つみたてNISAを始める前に準備しておきたいこと

つみたてNISAを始める手順に入る前に、次の3つを整理しておくと、口座開設後の迷いが減ります。家計全体のお金の流れをまだ整理できていない場合は、お金の管理術はこちら。
投資目的とゴールを決める
「老後資金」「教育資金」「使い道は決めていないが将来のため」など、目的によって積立期間や許容できる値動きの大きさが変わります。目的が曖昧なまま始めると、相場が下落した局面で積立をやめてしまいやすくなるため、最初に言語化しておくことをおすすめします。
家計の中で無理のない積立額を把握する
つみたてNISAは毎月一定額を積み立てるのが基本です。生活費や予備資金を圧迫する金額では継続が難しくなるため、家計の収支を把握したうえで、余剰資金の範囲で積立額を決めましょう。家計簿をつける習慣がまだない方は、家計簿が続かない原因と対策はこちら。
口座を開く金融機関の比較軸を決める
NISA口座は1人につき1つの金融機関でしか開設できません。取扱商品数、投資信託の最低積立金額、積立時のポイント還元の有無などが金融機関によって異なるため、これらの軸で比較しておくとスムーズに選べます。
つみたてNISAの始め方【5ステップで解説】

つみたてNISAは、次の5つのステップで始められます。金融機関によって細部は異なりますが、大きな流れは共通しています。
金融機関(証券会社)を選ぶ。取扱商品数や手数料、ポイント還元などを比較して決めます。
NISA口座の開設を申し込む。本人確認書類とマイナンバーの提出が必要です。
税務署の審査を待つ。二重口座がないかの確認が行われ、金融機関によって差はありますが、目安として1〜2週間程度とされています。
積み立てる投資信託を選ぶ。つみたて投資枠の対象商品の中から選びます。
積立金額・頻度・引落方法を設定する。毎月一定額を自動で積み立てる設定をして完了です。
設定した後は基本的に自動で積み立てが継続されるため、都度売買の判断をする必要はありません。積立額は、途中で増減できるとはいえ、最初は無理のない金額で設定しておくことが長く続けるコツです。
銘柄選びで失敗しないための考え方

口座開設が完了したら、次に迷うのが銘柄選びです。次の3つの視点で絞り込むと判断しやすくなります。なお、特定の商品は推奨せず、選び方の基準のみを整理します。
■ ここがポイント
つみたて投資枠の対象商品は、金融庁が定める要件(長期・積立・分散投資に適した商品であること)を満たした投資信託・ETFに限定されています。整理・監理銘柄、信託期間20年未満、毎月分配型、デリバティブ取引を用いた商品などは対象外で、個別株も対象外です。初心者でも比較的選びやすい設計といえます。
インデックス型を中心に検討する
特定の株価指数に連動する運用を目指すインデックス型は、値動きの理由が分かりやすく、運用にかかるコストも比較的低い傾向があります。最初の1本としては、値動きの仕組みが理解しやすい商品から検討するのがおすすめです。
信託報酬などコストを比較する
投資信託は保有している間、信託報酬というコストが継続的にかかります。長期で積み立てるほどコストの差が最終的な資産額に影響するため、同じような運用方針の商品であれば、信託報酬が低いものを比較材料にすると選びやすくなります。
資産クラスの分散を意識する
1本の投資信託でも、複数の国・地域や資産クラスに分散投資されている商品があります。特定の国や資産に集中させすぎると値動きの振れ幅が大きくなりやすいため、分散の範囲を意識して選ぶことも判断材料のひとつになります。
始める前に知っておきたいデメリットと注意点

つみたてNISAは非課税というメリットが強調されがちですが、元本が保証される制度ではありません。相場が下落した局面では、積み立ててきた金額よりも評価額が下回ることもあります。
⚠ 注意
非課税投資枠は、商品を売却しても当年中はすぐに再利用できず、翌年以降に復活する仕組みです。頻繁な売買を前提にした運用には向いていないため、長期保有を前提に商品を選ぶことが重要です。最新の制度内容は金融庁や利用する金融機関の公式サイトでご確認ください。
世界情勢の変化による相場の急落は、つみたてNISAを含むあらゆる投資信託に影響します。投資のリスクと世界情勢の影響はこちら。
制度自体は恒久化されていますが、細かな運用ルールが将来的に見直される可能性はゼロではありません。今後の制度改正については、確定していない情報を先取りせず、金融庁の公式発表を都度確認する姿勢が安全です。
まとめ

つみたてNISAの始め方は、目的の整理から積立設定までの5ステップに沿って進めれば難しいものではありません。大切なのは、無理のない金額で始め、相場の上下に一喜一憂せず長期で続けることです。申し込みがオンラインで完結する金融機関も多いため、この記事を読んだ今のうちに、まずは金融機関選びから着手してみてはいかがでしょうか。
この記事のまとめ
- ✓ 新NISAのつみたて投資枠は年間120万円まで、非課税保有期間は無期限
- ✓ 始める手順は「金融機関選び→口座開設→審査→商品選び→積立設定」の5ステップ
- ✓ 元本が保証される投資ではないため、無理のない金額で長期継続を前提に取り組む
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の判断と責任で行ってください。
よくある質問
つみたてNISAと新NISAは何が違いますか?
2024年1月に制度が「新NISA」として統合され、従来のつみたてNISAは新NISAの「つみたて投資枠」として引き継がれています。年間投資枠は120万円に拡大し、非課税保有期間も無期限になるなど、旧制度より使いやすい内容に変わりました。
つみたてNISAはどんな手順で始められますか?
金融機関を選び、口座開設の申し込みと審査を経て、積み立てる商品を選び、金額や頻度を設定するという5つのステップで始められます。金融機関によって細部は異なりますが、大きな流れは共通しています。
つみたてNISAは元本が保証されますか?
いいえ、元本が保証される制度ではありません。非課税というメリットが強調されがちですが、相場が下落した局面では積み立ててきた金額よりも評価額が下回ることもあります。無理のない金額で長期継続を前提に取り組むことが大切です。

